竹取のかぐやバスツアーⅡ
2月26日 樹冠ネットワークが主催する竹取のかぐやバスツアーⅡに参加しました。
竹取のかぐやとは、竹害対策として竹の伐採を行い中山間地域の環境整備活動をはじめとして竹チップ、竹粉等の伐採した竹材の利用を行うNPO活動であり、今回は、この3年間の取組みを振り返るべく、竹の伐採現場を回るバスツアーとその報告会になります。
そこで、私もBambooCycleや江津を中心として行ってきた竹の空間について講演しました。
現在、島根県のみならず中山間地域では、竹(主に孟宗竹)が拡大し、木々の間から竹が増え出し、民家や道路に迫ってきています。その対策実施されている、竹の伐採現場を見学しました.
各場所においてきれいに竹が伐採かれ、今まで日陰で暗くなっていたところも光を取り戻していました。さらに、土砂災害を防ぐための竹垣や1m伐りなど竹を伐るだけでなく技術的なところや、チェーンソーで竹を切る際の安全作業についての講演もありました。
また、竹の伐採についての理解が得られない方もいるという話を伺いました。
竹を放置することにより崖崩れや環境、イノシシ対策などまだ竹害についてまだまだ広まっていないことも教えて頂きました。
粉砕した竹チップ。竹をチップにするときも、粉砕機のメンテナンス次第で作業効率が2倍も違ってくることも体験として話していました。また、竹肥だけでなくカブトムシの養殖なども試験的に実施しています。
昼ごはんは、島根県川本町にある明るい農村で、メンバーの平田さんが手がけた無農薬のお米でカレーを頂きました。自然な環境で育てられたものは、味わいも一味違ってとてもおいしかったです。
昼からは、竹取のかぐや三年間の取組み報告と、私から『建築と竹の利用』について講演をさせていただきました。
内容について、江津の今までの取組みとして、竹テントや竹灯篭、銭湯改修に使用した竹について説明しました。皆さんが一番興味があったのが、竹の油抜きの方法でした。油抜きは、バーナーなどで熱する方法や煮沸する方法など説明させていただきました。それから、世界での竹の利用など、隈研吾氏の「竹の家」や2016年香港で制作された竹のパビリオンなどを紹介しました。
そして、最後に願望として、街に竹の空間を作りたいと皆さんに協力をお願いしたところで講演を終えました。
竹を通して、様々な活動を知り多くの方がかかわっていることがとても頼もしく思えた1日でした。これからも竹林の環境整備をはじめとして、私ができることを行っていきたいと思います。
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